「液体のりの成分が白血病患者を救う」ということのとてつもなさ! 「; ´Д`)「

今朝の情報番組で、「液体のりが白血病患者を救う」という特集をしていました。

白血病の治療に使う造血幹細胞を、そのままの姿で培養する技術が開発されたという内容でした。

 

造血幹細胞をポリビニルアルコールという化学物質を用いて培養するという方法です。

従来の培養液では造血幹細胞が別の細胞に変化してしまうところ、それを抑えながら培養できるのだそうです。

そのポリビニールアルコールが「液体のり」の主成分である物質でした。

(従って、液体のりそのもので培養したわけではなく、使った物質が液体のりの主成分だったというお話だと思うのですね。)

 

この話を聞いて、とてつもないなと思ったわけです。

何がと言えば、研究者の徹底した ”思い込み” の排除です。

 

私が携わっていたわけではないので推測の域を超えませんが、「ポリビニルアルコールならいける!」という確信があってピンポイントでその物質を試験したとは思えません。

いくつもの物質を試したうちのひとつがポリビニルアルコールだったということだと思います。

背景には凄まじいまでの試行錯誤があり、うまくいかなかった試験のレポートが山を築いていることでしょう。

 

「まさかこんなのが使えるわけないだろう」という思い込みがあったなら、できなかった所業です。

徒労に終わる可能性が圧倒的に大きいにも関わらず、それを試す。

これがどれほどの精神力を要するか。

私もかつて理化学研究に携わった身としては、その大変さを想像してしまいます。

(いち学生の卒論・修論レベルで比べるのもおこがましいですが。)

_ ; ´Д`)_

 

今のところはマウスによる実験段階ということでした。

この先研究が進み、臨床でも効果ありとわかれば、白血病治療を大きく変えることになるのでしょうね。

(* ´Д`)

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