空気からパンを作ったハーバーとボッシュを上回るかもしれない!「; ´Д`)「

空気中に山ほどある窒素からアンモニアを作り、窒素肥料製造を容易にしたお話があります。

ハーバー・ボッシュ法と呼ばれるアンモニア合成技術です。

 

産業革命以後のヨーロッパにて、急速な人口増加に伴い農産物の供給が追いつかず、食糧危機が叫ばれました。

植物の生育に必要な窒素分を、いかに効率よく供給するかが解決の鍵となりました。

そこで開発されたのが、高温・高圧下にて鉄触媒で窒素と水素を直接反応させてアンモニアにする反応系です。

ハーバーという人が研究の末に開発した技術でした。

 

空気中の窒素

 → アンモニア

 → 窒素肥料

 → 小麦育つ

 → パンがいっぱい!(今ここ!)

「* ´Д`)「 ワーイ

 

という連想ゲームで、ハーバー氏は “空気からパンを作った男” とも呼ばれたそうです。

このハーバー氏の方法をもとに工業化に成功したのが、ボッシュという人です。

よって、2人の名前をとってハーバー・ボッシュ法と言われます。

 

これは今から100年ほども前の技術ながら、現在でも主流のアンモニア製造法です。

広くヨーロッパの食糧危機を救い、現在に至るまで続く技術を開発した偉業は大変なものです。

(* ´Д`)

 

今年に入り、この偉業にさらなる新展開が見られました。

東京大学の研究で、常温常圧下でのアンモニア合成に成功したのだそうです。

 

英国の科学誌ネイチャー電子版にも掲載されています。

掲載ページ:A fresh approach to synthesizing ammonia from air and water

 

ハーバー・ボッシュ法の難点を挙げるとすれば、設備が大掛かりなことと莫大なエネルギーを要することです。

新技術で常温常圧での合成が実用化に至れば、アンモニア合成に関する革命といえるでしょう。

こうした新技術の話を聞くと胸が熱くなります!

(* ´Д`)  ムハー

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