表題の件は私自身が最近改めて実感したことなのですが、広く「学び」に通じることなので、綴っておきます。
「よし、勉強するぞ!」
と意気込み、机に向かう。
ノートを開き、筆記用具を用意する。
そして、そこで思います。
「で、何をすればいいんだっけ?」
そのような経験はありませんか?
これが起こるのは、「勉強する」というのは非常に抽象的な言葉であり、それだけでは具体的な行動に移りにくいためです。
自分から進んでやろうと思っても行動に移りにくいのに、「勉強しなさい!」と周りに言われて始めたなら、なおさら手がつかないでしょう。
(^^;)
それを回避するためには、指針を持つということです。
得たい結果を設定し、それを実現するための手順を知るということ。
ちょうど、初めて行く場所に着くためにナビゲーションシステムを用意するようなイメージです。
詳細なナビであれば、道順はもちろん、電車の乗り換えや渋滞情報なども得られたりします。
それがあれば、あとは足を動かし、時刻表を見て、お金を用意して、などの具体的な行動をしていくだけになります。
何かを学ぶにあたってのナビというと、その学びをすでに習得していて、かつ学び方を知っている人 がそれにあたります。
それを学ぶことで、学ぼうとする人がどうなりたいのか。
そうなるために、必要な段階を適切に踏むには何から始めれば良いのか。
次の段階に行く時期は適切か。
などなど、俯瞰できる立場でないと判断できないことが様々あり、それを初学者が把握するのは至難の技だと思います。
私の話をさせて頂くと、幸い私の身近に私の学びたいことについて詳しい人がいて、「まずはこれを読むように」と入門書を渡してくれました。
渡された本はあくまでも入門書であり、必要な知識はそれだけでは足りません。
しかし、初学者が闇雲に本を選んでも、それが高度過ぎればむしろ逆効果になります。
必要なタイミングで、必要な知識を得る。
それを可能にするのが、「学びの指針」だといえます。
話を戻しますと、子供の勉強においても闇雲に「勉強する」だけでは望む結果は得にくいと思います。
その指針をうまく示すことが学習支援者の重要な役割の1つだと心得ます。
かくいう私は、生徒さんの実情に合わせて指針を示す 目標逆算型での学習 を提案しています。
あなたはどんな指針をお持ちですか? また、お子さんにどんな指針を示しますか?
春の新たなスタートを前に、思い巡らせてみるのも良いかもしれません。
(^^)
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