台風一過に「台風」を5つの視点で綴ってみました。

 

稀に見る規模の台風21号が日本に接近して、新潟でも昨日は大荒れの天候になりました。

今日は空も落ち着きました。

 

今回は「台風」について、国語・数学・社会・理科・英語の5教科的な視点で綴ってみようと思います。

 


【国語的視点で「台風」】

「台風」の語源は諸説ありますが、ギリシャ神話の怪物「typhon」(テュフォン) に由来する「typhoon」(タイフーン) が語源であるとするのが有力だそうです。

 

「台風」という言葉を使った熟語に「台風一過」があります。

“たいふういっか” と読み、よく「台風一家」と誤解する人もいます。

 

天候を表す言葉で、台風が過ぎ去った後の晴々とした空の様子を表します。

また、意味が転じて、煩雑な物事がようやく終わった後の晴々とした様子を表すのにも使われたりします。

 

例文としては「本日は台風一過で、清々しい朝を迎えております」などです。

手紙で秋の季節の言葉として使うと、格調高く(?)なります。(たぶん)

 

 

【数学的視点で「台風」】

熱帯低気圧のうち、風速がおよそ17m/s以上 のものを「台風」と呼びます。

風速とは風として空気が移動する速さです。

 

台風がやってくると、少なくとも秒速17mで空気が流れていきます。

この空気の流れに物が飛ばされ、仮に物が完全に空気の流れに乗ったとします。

すると、物も秒速17m以上の勢いで移動します。

 

秒速17mを時速に直すと

17 × 60 × 60 / 1000 = 61.2 

より、時速 61.2 km になります。

 

車の速さで物が飛んでくる可能性があるということです。

台風のときはなるべく外は出歩かないようにして、止むを得ず外出するときは飛来物に十分注意しましょう。

 

 

【社会的視点で「台風」】

天気予報などで台風の進路を見ると、太平洋上で発生した台風が北上し、日本に近づくと急に東に向かって進路を変えます。

 

これは「偏西風」の影響です。

偏西風は北緯30〜60度あたりの上空12000m付近を吹いている西向きの風で、「ジェット気流」とも呼ばれます。

強いときには風速100mにも達する強風です。

 

言ってみれば、台風も偏西風に飛ばされているわけです。

風が風を飛ばすというのも何となく不思議な感じがしますね。

 

 

【理科的視点で「台風」】

台風こと熱帯低気圧は、水の潜熱がエネルギー源になっています。

潜熱とは、状態変化に使われる熱量のことで、温度変化として外に表れない熱です。

 

熱帯の温かな海水が蒸発し、水蒸気が上空に昇ると凝縮して水滴になります。

このとき、水蒸気から液体の水に状態変化が起こり、潜熱が放出されて周りの空気が温められます。

 

温められた空気は膨張して密度が下がり、上空に昇ります。これが上昇気流です。

上昇気流が起これば地表付近の空気の密度が下がります。これで低気圧の出来上がりです。

 

低気圧が次々と空気を引き込み、水蒸気をさらに上に押し上げ、空気の流れが大きくなっていきます。

上昇気流は積乱雲も成長させるので、激しい雨を伴う風が吹き荒れます。

これが「台風」のでき方です。

 

 

【英語的視点で「台風」】

「hurricane」(ハリケーン)

「cyclone」(サイクロン)

という英単語をご存知でしょうか。

 

これらと「台風」は実は同じもの、熱帯低気圧を指しています。

発生する地域や規模の定義が異なるだけで、自然現象としてはいずれも【理科視点で「台風」】で綴った経緯で発生します。

 

ハリケーンの語源はスペイン語の「huracan」(ウラカーン) が訛ったものと言われています。(ウラカーンは暴風の神の名)

サイクロンの語源はギリシャ語で円を意味する「kyklon」を基にした造語とのことです。

 

「台風」にはその年に発生した順に1号から名前が付けられており、同様に「ハリケーン」や「サイクロン」にも発生順に名前が付けられます。

ハリケーンやサイクロンの名前は、人命であることが特徴ですね。

(Alex アレックス、Julia ジュリア など)

 


 

以上、5教科的な視点で「台風」について綴ってみました。

 

「台風」1つでも、いくつもの視点で見ることができます。

物事を多角的に捉えることができると、何か考えが煮詰まったときに思わぬヒントが得られるかもしれません。

 

是非、見聞を広めてみてください。

きっとすごく面白いですよ。

 

 

(^^)

 

 

 

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