「今回の結果だと、偏差値はどのくらいになるでしょう?」
これは、たまに尋ねられる質問です。
結論から言いますと、個々の得点だけで偏差値はわかりません。
「偏差値」とは、ある集団の中で順位をつけられるデータがあったとして、自分がその集団の中でどの位置にいるかを数字で表したものです。
それって「順位」と違うの? と思われるかもしれません。
例えば、以下のようなデータがあったとします。
【グループ1】
Aさん 100点
Bさん 98点
Cさん 96点
【グループ2】
Dさん 100点
Eさん 10点
Fさん 7点
AさんとDさんは、それぞれのグループで第1位です。
しかし、Aさんは他2名と僅差で、Dさんは大差をつけての1位です。
同じ1位でも、性質が違っているわけです。
「偏差値」は、順位には表れない性質を表すための数値といえます。
計算は、以下の式で行います。
(自分の得点 - 平均値)÷ 標準偏差 × 10 + 50
前述した「個々の得点だけではわからない」というのは、計算に「平均値」と「標準偏差」を用いるからです。「平均値」「標準偏差」ともに、その集団にいる人全員のデータがなければ求められません。
また、偏差値はどの集団で調べるかによっても変わってきます。ある1つの結果についてみても、班別、クラス別、学年別、学校別、地域別それぞれで、偏差値は違ってきます。(偶然同じになることはあり得ますが)
「偏差値」を過度に気にする人もいらっしゃいますが、偏差値そのものは統計データの整理法の1つでしかありません。
あくまでも参考にする程度に留めて良いかと思います。
大事なのは、現状を把握した上でどうするか、ですしね。
(^^)
<補足>
平均値がわかれば、およその偏差値 を出すことはできます。
(自分の得点-平均値)÷ 2 + 50
これは標準偏差を仮に20としたときの計算です。
受験の模試などでは標準偏差が12〜20であることが多いといわれいています。
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