つらいときには「つらい」と言っていいと思います。ただ、「つらい」としか言わなくなるのは何よりつらいことですね。

 

夏休みが明けて、気持ち的に低迷しているお子さんならびにそのご家族様へ。

 

私の生徒さんにも、近い状態の人がいます。

 

その件について、私の思うところを綴ります。

 

 

つらいときは「つらい」と言っていい。

 

不登校サポートの書籍やサイトでよく見かけるフレーズだと思います。

私もこのフレーズの主旨には賛同します。

 

 

ただ、1つ心に留め置いた方がいいと思うことがあります。

 

 

「つらい」としか言わなくならないこと。

 

「つらい」としか言わなくなるのは、真につらいことしかないとき(環境)か、とにかく「つらい」と言いたいだけのとき(感情)です。

 

前者であれば 穏やかでいられる環境の確保 が急務であり、それが確保できれば解決への道も拓けます。

後者であれば 環境以外の対処 も必要になってきますし、深刻化すると自力での解消が難しくなってきます。

 

 

「『つらい』と言っていい」というのは、負の感情を溜め込みすぎないようにするためであり、いわば 感情の逃げ場を作る ことです。

弱音が吐ける環境を逃げ場として作ればいいのですが、自分の置かれるあらゆる環境が弱音だけで満ちてしまったら、それはもはや逃げ場とはなり得ません。

 

 

以前、別記事(こちら)で【自己憐憫】について綴りましたが、まさにそれに近い状態なのではないかと思います。

 

 

環境確保、自己憐憫解消のいずれも、周囲の気配りが大事になってくるのだと思います。

 

 


 

厚生労働省の調べでは、中高生の自殺率は9月に一際集中する とあります。

 

夏休み終了直後のお子さんの様子には、いつも以上に気をかけてあげて頂ければと思います。

 

 

 

新潟の家庭教師

野上

 


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