仕事や普段の物書きに万年筆を使用しています。
生徒さんが万年筆に興味を示し、家でもネットで検索したりしているようです。
「卒業祝いは万年筆かな」と、親御さんと相談しているそうです。
(* ´Д`)
せっかくなので、私の仕事道具の紹介がてら、万年筆について綴ろうと思います。
(ただ私が言いたいだけです、きっと (^^;) )
私が現在使っているのはこちらの5本。
上から紹介していきます。
【1】SAILOR プロフィットスタンダード 極細 メインの使用はこちらです。定価で12000円と少々値が張りますが、滑らかなペン走りで書くのが楽しくなります。ニブ(ペン先)は14金製で薬剤耐性に優れ、強度とのバランスも良く長く使える一品です。
【2】PILOT セレモ 細字 シンプルなデザインで気軽に使用できます。細身かつ軽量なので、手の小さい人や女性にオススメです。 5000円クラスにして14金製のニブを使用しており(多くはステンレス製)、書き味もよく、かなりお値打ち感があります(笑)
【3】【4】【5】PILOT kakuno(カクノ) 細字 (※ 【3】のみ 熊本応援プロジェクト クマモンVer.) 初心者向け万年筆の定番。 1000円クラスで見た目はおもちゃっぽいですが、ニブ(ペン先)は同社の3000円クラスの製品と同じものが使われており書き味は申し分ないです。 お子様にも楽しめるよう、わかりやすい説明書付きです。ニブには可愛らしいにっこりマークが入っており、女性にも大人気の万年筆です。
私が万年筆を買おうと思ったとき、万年筆について解らないことだらけでした。
値段により何が違うのか、太さはどう選んだらいいのか、メーカーによる違いは何かあるのか……etc.
こうした「購入検討してるけど、万年筆ってよく解らない」という方の一助になればと思い、使用歴5年ほどですが、私の所見を記しておこうと思います。
1.万年筆は趣味の道具です!
万年筆は無くても生きていけます。
そして万年筆は値が張ります。
安くても1000円程度、それなりに使い勝手を求めれば数千円〜数万円はかかります。
ただ「字を書く」という機能だけを求めるなら、100円しない徳用ボールペンで充分です。
それでも万年筆を持ちたいと思うのは、機能だけを求めるわけではなく「万年筆を持っている」という所有欲を満たすためです。
とすると、万年筆を持つことに意味はないのでしょうか?
それは否です。
趣味・嗜好・道楽に金銭をかけるのは、心を豊かにする素晴らしい行為だと考えています。
2.用途を考えよう!
万年筆には様々な太さがあります。
どの太さを選ぶかは、何に使うかによります。
はがきの宛名書きや署名がメインであれば中字〜太字が適当ですし、一般的なノートやメモ帳への記入であれば極細〜細字が適当です。
私は細かい字を書く機会が多いので極細を選択しました。
3.メーカーを選ぼう!
万年筆はたくさんの会社が作っています。
まずは大きく、日本製と外国製で区別しましょう。
違いは「日本語を書く前提で作られているか否か」です。
これが違うと、太さの基準が変わってきます。
例えば同じ細字でも、外国製の方が太くなることが多いです。
これは外国のメーカーは 画数の少ないアルファベットを書くことを前提に設計するためです。
日本語をメインに書くときは、日本製でちょうど良いものを選ぶか、外国製の1段階細いものを選択すると良いと思います。
日本製の中での選択は、同じグレードであれば直感で選んでいいと思います。
おそらくベテランユーザーでないと、細かい差は実感できないのではないかと思います。
ちなみに私は、「名前がかっこいい」という理由だけでメイン使用をSAILORにしました(笑)
4.インクの選択!
インクには染料と顔料があります。
染料は容量単価が安く、乾燥しても水洗浄すれば簡単にきれいになりますが、水に滲みやすく裏写りしやすい欠点があります。
顔料インクは耐水性に優れ、裏写りもしにくい利点がありますが、乾燥すると簡単には落ちません。
ニブの部分に詰まったりすると使用不可になることもあるようです。
顔料インクを使用する場合、万年筆の定期的なお手入れは必要不可欠です。
5.カートリッジかコンバーターか?
インクの供給方法です。
カートリッジは使い切りの交換式で、インクが入った筒を差し込むだけのお手軽供給です。予備カートリッジを携帯しておけばインク切れに悩むことがありません。
ただし、容量単価が高いのが欠点です。
また、カートリッジの規格がメーカー独自なのでインクの汎用性はありません。(他メーカーのカートリッジも付くには付くようですが、インク漏れを起こしやすいようです)
コンバーターは再充填して繰り返し使用できます。
ペン先からインクを吸い上げることで再充填します。
メリットはインクの種類を問わず使用できること、インクを瓶で購入できるので容量単価が安く抑えられることです。
ただし、カートリッジに比べ1回の充填で入る量が少ないので頻繁に再充填をしなければなりません。
うっかり出先でインクが切れると、インク瓶を持ち歩かない限りその場で使えなくなってしまいます。
購入後に別売りでいずれにも変更可能なので、まずはカートリッジで万年筆に慣れてからコンバーターを検討してみてもいいかもしれません。
6.実際に試し書きをしよう!
紙の上で走らせたときの引っ掛かりなど、実際に感覚で確認しなければわかりません。
手になじむ相方と出会うためにも、試し書きができるお店で買うことをお勧めします。
つらつらと書き綴ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
お気に入りの文房具は「書くこと」を単なる作業から、楽しい作業に変えてくれます。
お気に入りのペンを手に入れて学習意欲が向上したお子さんを何人も見ています。
もし、お子さんが万年筆に興味を示しているようでしたら、お手頃価格の1本を勧めてみてはいかがでしょうか。
こちらの万年筆はオススメです。
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何かご質問等あればわかる範囲でお応えできますので、遠慮なくどうぞ。
ご一緒に万年筆ライフを楽しめたなら幸いです。
(^^)
新潟の家庭教師
野上直行
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