早く大学に行きたいです!
大学で学びたいことが確定している高校1年生の生徒くんの言葉です。
「大学って2ヶ月夏休みがあるんですよね?」
「大学生って、授業(講義)に出なくても大丈夫って聞きました!」
……若干、「おや?(^^;)」と思う発言もありましたが、これから知っていけばいいので、今はご愛嬌ということで(笑)
生徒くんの志望先でもある、一般的な4年制大学とはどんなところかを綴ってみたいと思います。
大学は何をするところか。
「大学は研究機関であり、教育機関である」……と同時に、一部では「就職予備校」と揶揄されたりもしています。
ただ、学生として入学する以上は、まず「教育機関」として捉えるのが筋でしょうか。
とすれば、大学は学問をしに行くところです。
高校までとの違いは、すでに明らかなことのみを知るのが高校までの学業であり、すでに明らかなことをより深く知り、さらに新しい発見を追求するのが大学での学問である ということです。
しかし、ただ学問だけをしていたのではもったいないと、私は思います。
勉強以外のこともどんどんやれるところ、それが大学です。
旅行好きな人は長期休みのたびにどこかに出かけていましたし、1日中バイトの日を作って働いている人もいました。
勉強が好きな人は、他の学部の講義もとって、朝から晩まで何かを学んでいる人もいました。
大学で何をなすべきかは自分で決められます。
まとめると、学問を含め、様々な活動を自主的に進めていくところが大学と言えます。
大学の「講義」「演習」とは?
高校では「授業」と呼ばれていたものが、大学では「講義」や「演習」と呼ばれます。
(演習はゼミともいいます)
高校の授業はほとんどがクラス単位で行われ、授業が行われる場所も実技系を除いて、同じ教室で行われます。
大学の授業は、受講する科目ごとに違った場所で行われます。
(偶然同じになることもありますが)
授業の仕方も科目によって違います。
高校の授業のように数十人を対象に、教員からの説明を中心に行われるものが「講義」です。
数名から十数名ほどの学生を相手に、意見・解釈を双方向的にかわしながら行われるのが「演習」です。
大学での「単位」とは?
単位とは、どれだけの科目を履修したかを数値化したものです。
一般的に4年制大学では、1つの科目につき90分の講義を15回受講すると2単位取得することができます。
通常、講義は週に1回なので、15週間(4ヶ月弱)かかることになります。この15週間が、1つの学期になります。
例えば週に12科目でスケジュールを組めば、その学期は 24単位取得できることになります。
大学ごとに差異はありますが、多くの場合、卒業までに120単位以上の単位が必要になります。
また、学期ごとに、事前に履修しようとする科目を登録しなければなりません。
これを履修登録といい、これをしないと講義に出ても単位は得られません。
単位の認定は、教員によって差異があります。
学期の最後に試験を課す、レポートを課す、調査報告を発表させるなど、様々です。
加えて、講義への出席回数を評価に入れる教員であれば、一定数は出席しなければなりません。
出席を取らない教員であれば、冒頭の生徒さんの言葉のように「授業(講義)に出なくても大丈夫」と言えなくもありません(笑)
(あまり推奨はしませんが (^^;) )
「教養科目」「専門科目」とは?
教養科目は幅広い教養を身につけるために、学部の枠を超えて設けられています。
wikipediaによれば、
“豊かかつ柔軟な人間性の涵養と、学問の世界に踏み込むにあたり広く深い見識を身に付けることで、専門課程や大学院等で学ぶための基本的素養・能力を養うことを目的とする。”
とあります。
文系の学生が自然科学を履修することもありますし、理系の学生が文学などをを履修することもあります。
自身の学部の専門知識だけではなく「大学生ならこれくらいは触れておきましょう」という “大学生” としての一般素養を学ぶものと言えます。
専門科目は、所属した学部・学科特有の科目です。
その学部を卒業するために必ず履修しなければならない科目群です。
例えば、医学部の学生は医学に関する科目を履修しなければならず、他学部の単位だけをいくら取得しても卒業できません。
他の学部でも同様です。
「必修科目」「選択科目」とは?
科目の種類は3つあります。
・必修科目
その科目の単位を取得しないと進級や卒業ができません。
・選択科目
自由に選択できます。
・選択必修科目
指定された中から選択して履修しなければなりません。
学部・学科によって卒業に必要な各科目の単位内訳は異なります。
何か1つでも単位の漏れがあると卒業できず、仮に就職が決まっていた場合も全て白紙になってしまいます。
細心の注意を払ってスケジュールを組む必要があります。
「卒論」「卒研」「卒制」とは?
卒論とは卒業論文、卒研とは卒業研究、卒制とは卒業制作のことで、大学での学びの集大成です。
主に文系に学部では、書物・文献を読み、必要に応じて実地調査を行い、内容や問題点を議論した上で自身の考えを論文にまとめます。
実験を伴う理系学部では、他の研究者の研究レポート及び自身の実験結果から、新たな発見・気づきを得て研究レポートをまとめます。
絵画・造形などの芸術系では実際に作品を制作し、近郊の美術館などでの展示やコンペ出品などを行うこともあります。
その名の通り、卒業のための必修単位となっています。
長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございます。
大学の様子が少しでもイメージできたら幸いです。
大学は行くべきか、行かざるべきか?
それは私には断じかねるところですが、大学は楽しかったか、楽しくなかったか? を問われれば、自信を持って
楽しかった、と答えます!
(^^)
新潟の家庭教師
野上直行
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