「生物が生きようとする仕組みは "奇跡の連携プレー" でできていて、昔、それが神様が存在することの証明だと考えた人もいたんだよ」
という話を生物の話の中でしたら、高校生の生徒くんに大変興味深く聞いてもらえました。
自然科学と哲学は根っこが同じなので、自然科学を学んで行くと、そこかしこで哲学的思考と交わることがあります。
哲学における「神の存在証明」の話です。
神の存在証明には、大きく分類すると4種類あるとされ、そのうちの1つに 目的論的証明 があります。
世界と自然の仕組みは、調べれば調べるほど、精巧かつ精妙で、人間の思考力や技術を遥かに超えている。世界にこのような精巧な仕組みや因果が存在するのは、「人知を超越した者」の設計が前提になければ説明がつかない。すなわち、自然の世界はその高度な目的的な仕組みと存在のありようで、まさに神の存在を自明的に証明している。
(Wikipedia より)
要約すると、「”奇跡の連携プレー” は確かに存在するのに、人間にはそれを作り出せない。では誰が作った? 神様しかいないだろう!」という理屈です。
大きくは自然科学全般の仕組みを目的論的証明の根拠としていますが、生物の仕組みだけでもその精巧さは芸術的なレベルです。
それがどのようにして出来上がったのか、未だ解明されていない謎の1つです。
生命の神秘探求を志す若人くんには、教科書以外の情報に触れながら、興味を育てていってほしいと思います。
(^^)
新潟の家庭教師
野上直行
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