昨日、紅葉の色付きについて綴りました。
(【紅葉見物】植物たちの冬支度を見て思うこと。1(息抜きver.))
今回も関連したお話です。
紅葉は植物の冬支度の始まりでもあります。
植物はなぜ冬支度をするのか、不思議ですね。
光合成をやめ、葉を落とし、丸裸のような状態で「冬眠」する。
そこには植物の、様々な生存戦略があると考えられています。
冬が来ると起こるのは、水分の減少です。
水の凍結等で根から吸収できる水分が減ります。
また、植物自身も低温で根の働きが衰え、吸い上げる水が減ります。
葉には蒸散という水分を放出する機能があるので、冬場の水分保持のためにも水の出口を減らす目的があるようです。
また、日照時間が短くなる冬場では、葉を付けていたとしても光合成による栄養生産は多くを期待できません。
非効率な生産を避けて、夏季に生産した養分を貯蔵する仕組みを整えてきたとも考えられています。
冬季の悪天候(強風や積雪)に耐えるには、葉を減らした方が合理的です。葉がついたままでは風の抵抗が大きかったり、積雪が多くなったりして、枝や幹が折れてしまうかもしれません。
そして、葉を根元に落としておくと、土中の微生物がそれを分解して周囲の土を肥沃にしてくれます。
自らの体の一部で冬場の無機養分を確保しておくわけですね。
捨てるにしてもただでは捨てない、少しでも自分の糧にしようとする植物の逞しさを感じます。
植物が持つ「環境に適応し、来たるべきときに備える能力」は隙がありません。
最善の効果を得るために、できないことは無理にしようとせず、捨てるべきを捨てる。
その見極めが大変理にかなっているのです。
あなたは、先々ほぼ確実に訪れるであろう事態に対する備えは整っていますか?
植物はその良いお手本といえます。
(^^)
新潟の家庭教師
野上直行
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