ある1つのことを理解しようとするときは、それと直接関係のない情報は極力削った方が良いのかと思いました。
そう思ったきっかけは、高校1年生の生徒くんから受けた「生物基礎」での質問です。
「内分泌」とは体内に放出することであり、「外分泌」とは体外に放出することである。
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胃液は「外分泌」である。
↓
胃の中は体内なのに、なぜ「外分泌」?
という流れで、困惑している様子でした。
なるほど、確かに胃の中は内側にあるイメージですよね。
しかし、結論を言えば、胃の中(に限らず消化管内全般)は「体外」です。
生徒くんへの説明は、こちらの図で行いました。
↓
……ちくわ?
いえ、人間のモデルです。
(^^)
人間は1本の管のようなものなのです。
口から肛門まで食物が通過する間に、食物から必要なものを「体内」に取り入れています。
ちくわの穴の中は、外側とつながっており空気も水も通ります。
それと同様に、人間も消化管の中は外の環境とひとつながりであるわけです。
この図の説明で、生徒くんは「体外」と「体内」の違いをイメージできました。
聞けば、「胃の近くにある膵臓は内分泌なのに胃が外分泌と言われて訳がわからなかった」とのことでした。
この人間モデルは、およそ人間に見えない図ですが、「体外」と「体内」の概念 を理解するにはこれで充分でした。
参考書の人体モデルでは、胃や小腸などの具体的な作りが描き込まれていたり、隙間を埋め尽くすように心臓や肝臓、腎臓、膵臓など他の臓器も描き込まれていたりします。
それが悪いわけではないのですが、情報が多すぎて逆に理解を妨げることもあるのだと思った事例でした。
何かを説明するときの工夫として、不要な情報を削って理解してほしいポイントを際立たせるのも効果的ですね。
(^^)
新潟の家庭教師
野上直行
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